組込み開発手法
こんばんわ、慶さんです!
組込みの一般的な開発手法について説明したいと思います。
❶要件定義
顧客のニーズをすべて洗い出し、要求されている仕様の曖昧さを無くす。
❷外部設計
イベントリスト分析→DFD0→DFD1
顧客のニーズを満たすシステムを設計する。この場面では、システムの外側の設計を行う。具体的には、イベントリスト分析で、ユーザが入力する項目と求める結果をすべて洗い出す。次に、イベントリスト分析を元にDFDを作成する。先にDFD0を作成し、システム全体の振る舞いを図式化する。それが終えた段階でDFD1を作成し、プロセス単位の振る舞いを図式化する。
❸内部設計
モジュール構造図→モジュール整理→詳細データ設計→モジュール設計→状態遷移図、状態遷移表
モジュール構造図では、DFD1から、プロセスとデータストアを取り出し、DFD0のプロセス単位でファイルを作成します。
モジュール整理では、モジュール構造図をマイン制御系モジュールとデータ操作系モジュールに分割します。
モジュール設計書では、マイン制御系モジュールとデータ操作系モジュールを関数定義します。
詳細データ設計では、データ操作系モジュールに対するパラメータを定義します。ここでは、変数に対するパラメータを定義するということになります。
状態遷移図、状態遷移表は、コーディングする上で、状態がどのように遷移するかということを共有することができるので有益です。
また、テスト時に状態遷移表を元にテストを行うことでスムーズに進行することができます。
❹テスト
テストでは、単体テスト→結合テスト→システムテストと進行していきます。
単体テストでは、モジュール単位のテストを行います。モジュールとは、モジュール設計書で作成した関数単位のことです。
結合テストでは、各モジュールを一括にして、テストを行うものです。ここでは、システムの内部状態に着目してシステム作成者がテストを行います。
システムテストでは、外部設計書を元にユーザ目線のテストを行います。このテストは、製品版のテストのことです。
❺納品
以上が組込みシステム開発の進行の仕方です。